Secretな関係
「うっ…」
お鍋の匂いを嗅いだだけなのに…何この気持ち悪い感じ…
ばたばたともう一度廊下に出てトイレに駆け込む。
「ん?どうした?」
靴を脱ぎ、コートをかけたところで私の様子を見に来てくれる。
「ご飯の匂い嗅いだら急に…うっ」
「喋らなくていいから…」
そう言って背中をさすってくれる。
「ごめん…」
「大丈夫か?…熱ってわけでもなさそうだし……あ」
あ?何かを思い出したような“あ”という声だった。
「これって…もしかして…」
「みっ水とあれ買ってくるから…ちょっと待ってろ」
「うんー…」
うー…気持ち悪い。
裕也、何買いに行くんだろう。