Secretな関係



久しぶりに歩いて学校に向かう私たち。


「懐かしいね」


「だな。歩いてこの道通るとまた別の景色に見えるな」


「ね!最近は車でさーっと通り過ぎちゃってたから」


自然と手をつなぐ私たち。

子どもが生まれたら私たちの間に入って三人で歩くのかな?

そうしたら、もう二人で手をつなぐことはなくなるね。


少しすると、学校が見えてきた。


「気付いてくれるかな」


「行くって言ってあるし分かるだろ」


「高校生のピュアな感じはなくなっちゃってるよ?」


「んー、ゆあ老けたしなぁ」


「はい?まだまだ若者ですー!老けてないからね!」


「はいはい」


裕也のこういうところは昔からずーっと変わらないよね!もう!
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