Secretな関係
「全然変わってないね!」
「そんなに昔って訳でもないしな」
「そっか〜おっ、ここ!」
鍵を差し込みドアを開ける。
懐かしい臭い。沢山並んだ机と椅子。教卓を見ても黒板を見ても全てに思い出が詰まっていて懐かしい気持ちがぐっと溢れてくる。
「初めて俺とゆあが出会ったのもここ…だったよな?」
「そうそう。恥ずかしい姿を見られちゃって」
「鍵しめようとしたら、一人寝てる生徒が居て…」
「まさかこんなに濃い繋がりになるとはまだ思っても見なかったよね」
「第一印象最悪だからな」
「泣いてメイク落ちてたからね」
「あ、それで保健室で勝手に化粧落とし借りたんだったな」
「あー!そんなこともあったね…そんな前から保健室の先生には迷惑を…」
思い出話に花が咲き、学生の頃に戻ったような気分で二人喋っていた。