Secretな関係
「仲良いんだな〜で?ここに赤ちゃんがいるんだ?」
「はい!まだまだ産まれるのは先ですけどね」
「へ〜!出来るだけ裕也くんに似た方が良い子に育ちそうだ」
「え…どういう意味ですか」
「おっと、どういう意味でしょうねー?やだお母さん怖いね」
先生までお腹の方に向かってそう言う。
「あ!先生のところのお子さんはもうすぐ小学生ですか?」
「そうだね。すくすく育ってるよ」
「黒いランドセル買わなきゃですね!あ、青とか?最近は色んな色がありますよね」
「あれ凄いよな」
そこからどんどんと話はずれ、椅子に座り、つい長く話しすぎたせいで時刻はお昼を回っていた。
「そろそろ戻らないと」
そう先生が言い、立ち上がったので、私たちも帰ることにした。
「今日はありがとうございました!また来ますね!」
「おう。裕也くんも元気で!君のおかげで生徒会もさらに良くなってきているよ。また出張なんかで会うかもしれないけど、その時はよろしく」
「あ、はい!…では、また。失礼します」
私がぶんぶんと手を振っていると、先生も振り返してくれた。
何だか、年々優しさが増加してるな〜
奥さんやお子さんのおかげかな?
先生も、元気そうでよかった。