Secretな関係
そして
そして、更に幾つかの月日が経った。
「お母さん!リボンがない!」
「もう!あっあったわよ!」
入学式初日からどたばたと賑やかな小関家。
「あ、ボタン掛け違えてるぞ」
「うっそ!あーもう!お父さん!手伝って」
「はいはい。本当お母さんとそっくりだな」
「お母さんもドジばかっかりだったの?」
「ああ、昔同じようなことしたことある」
「もう、そんな話はしなくていいの!」
「もう!初日から遅刻なんてやめてよ?」
「大丈夫!二人乗りするから!」
「危ないんだからね!」
「お母さんだってやったことあるくせに!いってきまーす!」
「うっ…もう、いってらっしゃい!」
こんなことは日常茶飯事です。