Secretな関係
「ゆあ!」
どうやら試合が終わったらしく、呼ばれた私は小走りで裕也のもとへ行った。
「終わったの?」
「おう」
「じゃあ、帰る?」
「おう」
裕也が片付けをしている間に、私は西野君にお礼を言いに行った。
「西野君!」
そう呼びかけると、
「はい」
と、こっちを見てくれた。
「あ、さっきはありがとね」
そう笑顔で言う私に、
「いえいえ!また来てくださいね!今度は裕也先輩にサッカー少し教わっておいて下さい」
そう満面の笑みで言われた。
「そのときは、もう絶対あんなミスしないようになってると思うよ!」
「期待してます」
「…あんまり期待しないで?」
「すっごく期待してます」
西野君ってこんな子だった?
ってくらい、なんだか生意気なやつー!