Secretな関係




私の席は、一番後ろの窓側。


丁度良い暖かさと、私のあまり好きじゃない生物が重なってうとうとしてしまった。


当然、板書が出来ている訳がなく。


「しゅんちゃん見せて!」


隣の席のしゅんちゃんにノートを見せてもらうことにした。


快くノートを渡してくれたしゅんちゃんは、直ぐに友達に連れられ別のクラスへ行った。


「ゆ〜あちゃんっ」


そう言いながら、春奈が私の前の席に座る。


「なぁに?」


「また写してるの?」


「うん、眠くて」


「分かる!ここあったかいもんね!でも、今日は少し寒くない?」


そう言って春奈がカーディガンを体に巻きつけ、うとうとし始めた。


今日は平和だなぁ〜

平和…だなぁ…


「あ!」


平和じゃない!吉岡に呼び出しくらってるんだった…


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