Secretな関係
「ほら、席つけー」
「ひぃ!」
吉岡が入ってきたと同時につい声を出してしまう。
「なんだー変な声出してー」
は?あなたですよ。驚いたんですよ。
いつも通り接してくるのがとてつもなく怖い。
何かあるんじゃないかと思ってしまう。
びくびくしながら、時間は過ぎ、ついには何も言わず教室を出た。
「ちょ、ゆあ!あれ、どういうこと?」
そうしゅんちゃんが言ってくる。
「わかんないよ…!どうしてだろ」
「忘れた…とか?もうじじいだし」
「こら!じじいとか言わない!」
半分笑いながら言う私。
「お前、人のこと言えねーだろ」
そう頭を軽く叩いてきた。
「痛いよーとっても痛いー」
「うっせーじゃあ、これで良いですかぁー?痛いの痛いの春奈のところへ飛んでいけ〜」
なんだそれは…
「あれ?春奈は?」
しゅんちゃんが気づきそう言う。
そういえば、春奈が居ない。
いつもなら、直ぐに私の席に飛びついてくるのに…