Secretな関係
すぐ着替えるから少し待っててと言われた私は、近くで立って待っていた。
「お前、何やってんの?」
少し聞き覚えのある声がしてぱっとその方を見る。
「あれ、裕也」
「あ、お前怒られなかっただろ?」
「そう!ありがとう!」
首を縦に何度もふる私。
すると、ふっと笑われた。
その姿に少しどきっとする私がいる。
「あ、そういえば裕也って生徒会長だったんだね!」
「まぁな、今日も会議とかで遅くなった」
「そうなんだ」
忙しそうだ。ていうか、私吉岡と結構な時間話してたんだなぁ…
「あ!今日は友達のところにプリント届けてから帰るから、少し遅くなるかも!」
「あー、分かった。じゃあな」
「うん!」
そう言うと頭をくしゃっとされた。
なんだか、本当に付き合っているみたいだ。