Secretな関係
春奈が案内してくれたのは、大きな白を基調としたお家。
本当にお嬢様だ…
「入って」
そう言われ、
「おじゃまします」
そう言い中に入った。
春奈はしゅんちゃんに支えてもらいながら、部屋へと案内してくれた。
「あ、そうだ、これプリントね」
「ゆあちゃんありがと」
いつも通りの話し方だけど、やっぱり元気がない。
「何度くらいあんの?」
そうしゅんちゃんが聞くと、38度くらいと咳をしながら答えた。
「38度って割としんどくないか?」
そうしゅんちゃんが言う。
「そだね、あ!何か買うんだよね?私買ってくるよ!」
「え、悪いよ!」
「なにを病人が言ってるんだ!俺たちに任せなさい!」
「そうだそうだ!病人はゆっくり寝てて!」
そう私たちが説得すると、上目遣いで私たちの顔を見る春奈。
「んーっと…じゃあ、お願いします」
そう言いぺこりと頭を下げた。
「適当に買ってくるけど、良い?」
「うん、ありがとう…ごめんね?」
「いいのいいの!ほら、寝て!」
春奈をベットまで移動させる。
「じゃあ、行ってくるね!」