Secretな関係



お粥を作ろうとなったのは良いのだけど、私が料理出来ないのを打ち明けると、しゅんちゃんも料理出来ないのが判明した。



「お、お母様はいつお帰りになりますでしょうか…」


そう私が春奈に言うと、


「今、海外に出張中なの…お父さんも海外で…」


そう言う春奈。


じゃあ、帰ってこないんだよね…




風邪の時に一人はとっても寂しいし、自分でお料理するのって大変だよね…


「よし!二人で力を合わせよう!」


としゅんちゃんに言われ、意気込んだ時、ちょうど電話がなった。


「あ、私だ。出るね?」


そう言い、電話に出る。



「もしもし?」


『あ、ゆあ?』


電話の相手は裕也だ。


『何時ごろ帰ってくる?』


「あ、えっと…もう少ししたら」


『おっけ、じゃあ帰りに醤油かってきてくれない?』


「分かったー」


って、料理出来る人ここにいるじゃん!

でも、いきなり裕也を呼ぶのは、ばれちゃうしまずいかな…


でも!友達が困ってるんだ!なるようになると信じて!


「あ、あのさ!今から言うところに来て欲しいんだけど…?」


そう伝えた。
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