Secretな関係
「ん?どういうことかな?」
と、根掘り葉掘り聞かれた。
しゅんちゃんのことは信頼出来るから言える範囲ではあるけれど、大体のことを伝えた。
「そういうことかー…ま、用は内緒にしておけってことだよな?」
「うん。お願いします」
「それにしても、ゆあラッキーじゃん!先輩なら本当に付き合っちゃえば良いのに!怖いときもあるけど、優しいし!なんと言ってもあのルックス!」
「君は、裕也の信者か」
そう言うと、春奈を起こさない程度に笑うしゅんちゃん。
二人で盛り上がっていると、私の携帯がなった。
画面をみると、裕也の文字。
一度廊下に出て電話に出る。
「もしもし?」
『あ、近くまで来たんだけど、どこ?』
そう聞かれ、目印がないか外に出る。
「んーっと…」
『あ、発見』
そう言われ、キョロキョロすると、少し遠くに裕也が居た。
小走りで走る裕也。
「俺、ここ来て良かったの?」
で、ですよねー…
一応隠していた訳だし、なんとも言えない。
「あ、えっと、しゅんちゃんには言いました…」
「しゅんちゃん…?」
そう、裕也が言った時、ちょうどしゅんちゃんが出てきた。
「あ、先輩!お久しぶりです!」
そうしゅんちゃんが言うと、おお!お前か!なんて言って盛り上がっている。
先輩、後輩の関係のはずなのに、なぜか友達の様にみえる。
というか、裕也がずっと笑ってるのが気持ち悪い…。
いつもは、たまにしか笑わないのに!