Secretな関係



Side:ゆあに戻ります


しゅんちゃんが恥ずかしいことを言うから、恥ずかしくなって部屋を出る。


「は、春奈大丈夫かな〜?」


なんて言いながら。


部屋に戻ると、ちょうど春奈が起きた。



「ご、ごめんね!起こした?」


そう私が聞くと、


「ううん、少し前から起きてた」


そうにっこりと笑って言う。


「そっか…あ、どう?まだつらい?」


「うーん…さっきよりましかな?」


言われてみれば、さっきより顔色が良い気がする。


「それより…」


なんと、春奈にも裕也と話す声が聞こえていた様で、しゅんちゃん同様、根掘り葉掘り聞かれてしまった。


「内緒だよ?」


「わかった!でも、寂しいな…」


「どうして?」


少ししょんぼりとしている春奈に問いかける。


「だって…ゆあちゃんの一番は先輩になるってことでしょ?」


あれ?勘違いしてるよね?しゅんちゃんといい、春奈といい。


「私たち付き合ってないよ?」


「ん?あ!そっか!でも、ゆあちゃんすっごく楽しそうに話すんだもの。好きなのかと思っちゃった」


「ええ?楽しそうに話してた??」


「うん!」


嘘でしょ。私、裕也のこと好きな子みたいじゃん。
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