Secretな関係
すき
「あ、あの…えっと…」
好きだと、はっきり言われ裕也の顔を見ることが出来ない。
身体中がかっと熱くなる。
「…まぁ、あれだ。ゆあの答えがノーなら、親父に言って同棲も解消してもらう……」
声が真剣だ。表情は読み取れないけれど声で分かる。
前より裕也のことは好きだ。
けれど、前よりであって、それが恋なのか分からない。
「ちょっとまって…!返事は今出さなきゃいけないの?」
「いや、今…じゃなくても良いけど…」
「じゃあ、少し考えさせて欲しい…いいかな…?」
確かめる様に裕也の顔を見る。
「お、おう…」
そう言い、私の一歩前を歩き出す。
真剣に向き合うから、だから、それまで待っててね。