Secretな関係
「それでー?ゆあちゃんはどうなの?」
「ど、どうって…」
あの後の出来事話すと、凄く驚いた顔を見せながら、春奈は、
「こっちまで顔赤くなっちゃう〜」
と頬を覆っていた。
「でもさ、それって先輩に酷じゃない?」
そうしゅんちゃんが言う。
「どうして?」
そう春奈が聞くと、
「だって、好きだって告白した相手と一緒に住んでるんだろ?しかも、返事まだとか…」
そう真剣に話すしゅんちゃん。
そっか…そうだよね。
「私、ちゃんと裕也のことを知ってから返事しようだとか考えてた」
ちゃんと裕也のことを思って考えいるつもりだった。
けれど、これじゃあ、裕也を長い時間待たせてしまうよね…
「あのね、ゆあちゃん!好きって気持ちは抑えきれないの!溢れてくるんだよ?こうね、好きだーって!そう思う気持ちだけでいいと思うの。深く考えちゃ疲れちゃうよ」
それだけで良いのかな?
気持ちだけで…
「うーんとね、あんまり上手く言えないんだけど、ゆあちゃんに幸せになって欲しいんだ!裕也先輩良い人だしね!」
「ありがと!でも、もう少しだけ考えてみるね」
「そうだな。でも、遅くなりすぎるのは辛いからな」
「そうだね」
そう言い、二人に笑顔を向ける。
二人が友達で良かった。
悩みを聞いてもらえる。
それだけで、私はとっても嬉しいよ。