Secretな関係
四限のHRの時間になり、池田先生が入ってきた。
「みんなお待ちかねの文化祭について話し合うよー!文化委員前出てー」
そう言い、近くにあったパイプ椅子を出して教室の端に座る。
文化委員の二人が前に出る。
ふわふわとした雰囲気の草野くんと、体育会系の内田くん。
「出し物何が良いですか」
そう草野くんが言う。
「はい!メイド喫茶がやりたいです!」
隣の内田くんがかなり食い気味にそう言うと、
「それお前が女子のメイド姿みたいだけだろー」
そうしゅんちゃんが、すかさずつっこむ。
文化委員の二人としゅんちゃんは仲良しだ。
「うるせー!女子のみなさんどうですか?」
満更でもなさそうな女子から、あまり乗り気でない子まで様々だ。
「あ、じゃあさ!男子も執事やれば良いよね?やりたくないこは、キッチンで、他ホールね」
そうのりのりで内田くんが言う。
「みんな、それでも良いですか?」
乗り気でなかった子も、それならと了承したことで、私たちのクラスは、メイド・執事喫茶をするとこになった。