最後の願い 〜モテ男を惑わす地味女の秘密〜

「じゃあ、着替えて待ってて? すぐご飯の支度するから」

「はーい。ところで恭子さん。、もう具合は大丈夫なんですか?」

「この通り、大丈夫よ。でも、あっちの方はまだ……」


と言って恭子さんは顔を赤くした。“あっち”って何だ?

ああ、セックスは出来ないって事だな。


「ですよね? でも、我慢出来るかなあ……」

「え?」

「冗談です。たまにはいいと思いますよ。早く寝るのも」


考えてみたらこの1ヶ月、ほぼ毎晩やってたもんなあ。お互いによく体が持ったものだと思うよ。うん。


「あの……」

「はい?」


恭子さんは何かを言い掛けて、でも話しずらそうにモジモジした。


「なんだったら、その……」

「はい」

「口でやってあげようか?」


口でって、もしかして……ええっ?


恭子さんは顔を熟れたトマトみたいに真っ赤にしてるから、きっとそういう事だ。うわあ、恭子さんも言うようになったなあ。


「い、いいえ、そんな事してくれなくて大丈夫ですよ。恭子さんもたまにはゆっくり眠った方がいいです。じゃ、俺は着替えますね?」


クーッ。想像したら興奮しちまったぜ。遠慮したのは失敗だったか?

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