最後の願い 〜モテ男を惑わす地味女の秘密〜

「とっくにって……？」

「私はあなたの事、ずいぶん前から知ってたし見てた。でもあなたは、私なんか眼中になかった。私が莉那の横にいても、あなたの目には莉那しか映ってなかった。そうでしょ？」

「そ、それは……」

「いいの。当然よ。あの子、すごく可愛いもの。美人だし。私なんかと違って……」

「そ、そんな事ないです。恭子さんだって綺麗です」

「やめてよ、そんな見え透いたお世辞を言うのは……」

「お世辞なんかじゃないですよ？」


それは本当だ。現に今も、至近距離で見る恭子さんに、俺の胸がドキドキしている。


「あなたの気持ちは解ってるから。莉那には言わないし、そもそも恋愛とセックスは別でしょ？ 男って、気持ちがなくても出来るんでしょ？ セックス」

「そ、そんな事は……」

「嘘だ。さっき見たんだから。私を見て、あなたのココが大きくなってるのを……」


恭子さんは俺の下半身を手の平でポンポンと叩いた。


「今は小さいけど」

「ちょっと……」

「どう？ 何か問題ある？」

「それは……」


ないかもしんない。