星の雫~超極秘のお姫様~
「なんて、私のただの我が儘なんですけど。」


自嘲気な声が、部屋に虚しく響いた。




解ってます。


リア様の人生に、私が立ち入ることなどできないと。



いや、そもそも。



"誰も"立ち入る事などできないと。






『・・・あの姫君は、隠さねばならぬ。超極秘なのだ。

あの魔法は、伝説でなくてはならない。絶対に。


―――解ったな?


お前らは、あの姫君の配下であり、それ以上になることを望むな。』






あのお方はそう仰った。


それ以上を望む事などないと、思っていた。




それなのに・・・・・






『こんちは、シオ!あたし、リア!って、知ってるか。

ま、これからよろしくね。仲良くしよっ♪』



無邪気な笑みを浮かべる貴方に、囚われてしまったんです。






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