星の雫~超極秘のお姫様~
エリザベスはあたしを見て、あきらかにガッカリとしたように、のそのそとテーブルの端へと這って行った。



・・・・うーん・・・


あたしが思うに、エリザベスはシオを待ってたんでないかな?

というか、それしかないか。


でもねぇ。

その、あきらかにガッカリした態度ってどうよ!?

仮にも、拾って名前までつけたのにさっ!!!

なんか酷くないか!?



ムカついたあたしは、つかつかとエリザベスに近づいていった。


言葉が伝わらないとか、関係ないっ!!!

文句、言ってやる!!!



そう、勢いこんで、部屋の奥の方の、テーブルの端へたどり着いたときだった――





《あなた、遅いわね。寝坊?》


テーブルの下から、ぬっと白銀の大きな顔が出てきて、あたしにそう言ったのは。

ルビーのような瞳が、しっかりあたしを捉えている。



あたしは・・・・・ピシリと固まった。





な、ななななななな!?




「エリザベスが増えたぁーーーーー!!!!」








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