星の雫~超極秘のお姫様~
―ソウside―
朝食を食べ終わった頃、シオが険しい顔で駆けてきた。
「ソウ。問題発生です。執務室に来てください。
ヒルゥには、ついさっき言ったところです。」
「了解。」
短く答え、シオと共に執務室へ急ぐ。
問題、とはリアのことだろう。
走りつつも、隣のシオを見る。
そして驚いた。
こんなに焦ったようなシオを見るのは、初めてだ。
よほどのことが起こったのだろう。
そしておそらくそれは、リアがらみ。
だいたい、俺らが必死なる物事など、ほとんどがリアがらみだからだ。
漠然とだが、嫌な予感がする。
シオの強張った横顔から、前方へと視線を戻せば、目の前は執務室のドアだった。
いつの間にか、ここまで来ていたらしい。
シオはスルリとドアを開ける。
シオの動作は、いつも品がある。丁寧さのようなものを感じるのだ。
それはシオの精神状態がどのような時でも、変わらないらしい。
そんなどうでもいいことを思い、気を紛らわせながら執務室へと足を踏み入れた。
そして、執務室をパタパタと飛んでいるコウモリを認識し、思わず目を見開いた。
朝食を食べ終わった頃、シオが険しい顔で駆けてきた。
「ソウ。問題発生です。執務室に来てください。
ヒルゥには、ついさっき言ったところです。」
「了解。」
短く答え、シオと共に執務室へ急ぐ。
問題、とはリアのことだろう。
走りつつも、隣のシオを見る。
そして驚いた。
こんなに焦ったようなシオを見るのは、初めてだ。
よほどのことが起こったのだろう。
そしておそらくそれは、リアがらみ。
だいたい、俺らが必死なる物事など、ほとんどがリアがらみだからだ。
漠然とだが、嫌な予感がする。
シオの強張った横顔から、前方へと視線を戻せば、目の前は執務室のドアだった。
いつの間にか、ここまで来ていたらしい。
シオはスルリとドアを開ける。
シオの動作は、いつも品がある。丁寧さのようなものを感じるのだ。
それはシオの精神状態がどのような時でも、変わらないらしい。
そんなどうでもいいことを思い、気を紛らわせながら執務室へと足を踏み入れた。
そして、執務室をパタパタと飛んでいるコウモリを認識し、思わず目を見開いた。