星の雫~超極秘のお姫様~
そして、うわ言のように呟いた。

「お前・・・・・ウェイ?」


《はいー。お久しぶりですねぇ!シオさん、ソウさん!》


コウモリが元気にパタパタと羽をはためかせた。



その仕草に、思わず笑みがこぼれる。


が、胸のうちにあるモヤモヤは消えない。

むしろ、深まった。



ウェイがいる、ということは。



「バース様から何かあるのですね?」

シオが、真っ直ぐにウェイを見つめた。


《そうですよぉ~》

ウェイは能天気に言う。

コイツは大抵、事の重大さに気付いていないのだ。



「早く教えてよウェイ!何か大切なことなんでしょっ!?」

急かすように声を発したのは、ヒルゥ。


俺らが来るまで待っていたらい。

しびれを切らしたように、足をばたつかせた。


ヒルゥは、奥の方の窓際にある、執務室にある唯一のイスに座っていたのだ。

小さめのイスだが、意外とシッカリしていて、座り心地も良いイスだ。




《えぇっと、じゃあ、主様からの伝言言いますねぇ》

急かされたのにも関わらず、ウェイはのんびりと口を開いた。


けれど、紡がれた伝言は、思わず眉をひそめたくなるものだった。


《"姫をよく見ろ。そして、警戒しろ。"とのことです。》





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