星の雫~超極秘のお姫様~
俺はヒルゥと顔を見合わせた。


「リアをよく見ろ?」


「そして、警戒しろ?」


ハッキリとしたことは全くというほど解らない。

しかし、これは紛れも無く・・・


「警告、だよねぇ。」

ヒルゥがポツンと呟く。


俺もその言葉に頷く。

そして、言葉を発していないシオに視線を移す。



「よく見ろ・・・警戒しろ・・・・・。では、やはり、レオというのは・・・・・・」

シオは、俯いて何か考えていた。

それを見て、俺は平静を保って聞いた。


「何か、心当たりがあるのか?」


シオは、俺の声にハッとしたように、顔を上げた。

そして、ひどく真剣な表情で、しっかりと頷いた。


「あります。ソウ、ヒルゥ、聞いてください。

今朝、リア様が寝言で『レオ』と呟きました。」



・・・・・・・・・・・レオ?




シオは一瞬、逡巡した後、意を決したように、続きを口に出した。




「まるで、恋する乙女のような口調でした。」




瞬間、俺とヒルゥの顔が強張ったのが分かった。








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