星の雫~超極秘のお姫様~
レオ。

それは、おそらく何かの名前で。

そしてそれを、寝言で、リアは恋する乙女のような口調で言って。


それだけで、俺達は簡単に答えに結びつく。

皮肉なほど、容易く。


レオとは、人の名前であり、リアはソイツに恋をしている、という答えに。



そう結びつけば、俺はグッと自分の拳を握り締めた。

醜い醜い、自分勝手な感情をこらえる。


そうして、なんとか自分を保つ。

ストップしていた思考を動かす。


思考を動かせば、一つの重大な事実にぶち当たった。




「リアが、外部の誰かと会っていただと!?」


カッと目を見開く。


問題、どころではない。

大問題、だ。



「ね、ねぇ!シオ!使用人とかにレオって名前の人は・・・・・」

ヒルゥがかすかな希望を見出す、が。


「残念ながら、1人としていません。」

スパッとシオが否定する。



俺らは全員グッと黙った。


これは・・・・・・かなりヤバイ状況だ。



沈み込んだ空気の中、ウェイはあっけらかんと言った。


《僕、伝言伝えたので帰りますね~》




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