星の雫~超極秘のお姫様~
「リーちゃあああああん!!!!!」


・・・・・・え。

この声――


「ヒルゥ!?」

バッと後ろを声のした方・・・後方を振り向けば。


赤茶色の竜と、その竜に乗っているヒルゥ、ソウ、シオが見えた。

ヒルゥは、必死に手を振っていた。


といっても。

その竜とあたし達の距離はかなりあり、表情までは読み取れない。

かろうじて、3人の髪の色から誰が誰だか判別できるっていうぐらい。


クリーム色の髪=ヒルゥが、竜の頭付近にいて。

黒髪=ソウが、竜のお腹付近にいて。

こげ茶色の髪=シオが、竜のしっぽの付け根付近にいる。



うぅむ。


とりあえず無事そう・・・だよね?


でも、なんで後方、つまりあたし達の進行方向と間逆のところから来たんだろう?

3人はあたし達より早く城を出たはずなんだけど・・・。


首を傾げた時。



「どうやら、なんとか合流できそうね。」

ルネイさんがそう呟くように言った後。

レオに、残念そうに微笑んだ。


「そういうことだから、わたしの役目はとりあえず終了ね。

いい加減、アスク様にも気付かれちゃう頃だから・・・行くわね?

レオ、今度は"2人で"ゆっくりしましょうね。」



そう言い、ルネイさんは―――消えた。





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