星の雫~超極秘のお姫様~
「・・・・・・え・・・」


まるで、霧が晴れるように。

スッと、一瞬で。


まるでそこには、元から何も無かったかのように―――。




あたしが驚いている中、レオは首を傾げた。


「なんで"2人で"ゆっくりするんだ?
俺、そんなに疲れてるように見えるのか?」


《ハァ・・・。レオ、アンタはどうして"そういうこと"だけ、鈍感なのよ。
他はかなり察しがいいのに。》


「???
どういう意味だ?」


《自分で考えなさい。説明するなんて、面倒くさいわ。》


「エリザベスって、ほとんど全部『面倒くさい』じゃん。」


《悪い?》


「・・・悪くない。」



え。

悪くないんだ。



というか。


「えと、ルネイさんは一体・・・?」


あたしの問いに、レオはニッと悪戯っぽく笑った。


「ビックリしたろ?
あれも、ルネイの魔法らしいぜ。」


「魔法?」


「そ。移動の魔法だとか。

ルネイは、帰ったんだよ。"ヲプゥ"に。」





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