星の雫~超極秘のお姫様~
ヲプゥ?

「どこそれ。」


「えーっとたしか・・・東北東に位置する魔女の森とか、魔力の根源の森とか呼ばれてる、鬱蒼とした森だよ。」


「へぇー。そんな森があるんだぁ。」


魔女の森とか、魔力の根源の森とか、好奇心がむっくむっく湧き上がってきちゃう名前じゃん。

すっごい行ってみたい!



・・・・・・あ。そういや、ルネイさんはそこに帰ったんだっけ。


「あれ?ってことは、ルネイさんはそのヲプゥってとこに住んでるの?」


「そーそー。魔女は大抵そこに住んでるんだよ。だからこそ"魔女の森"って呼ばれてるワケだし。

ちなみに、魔力の根源の森っつーのも、そのまんまなんだよな。
ヲプゥは魔力を養ったり補ったり癒したりできる木々がたんまり生えてるらしいから。」


「へぇ~。凄いんだね、ヲプゥって。」


「そう。すげぇんだよ!」



2人でヲプゥについて話していたら、エリザベスが、停止した。


《遅かったじゃない、レイツェ。どこ飛んでたのよ?》

面白がるような声で、エリザベスは左側を向いて喋った。



・・・・・・レイツェ?

って、確か――



「リーちゃん~!やっと会えたぁ!」


「うわっ!?」


ガバッと抱きついてきたのは・・・


「ヒルゥ!?」




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