星の雫~超極秘のお姫様~
ヒルゥさーーーんっ!!!
怖いよっ!お顔は激怖!!!お声はガチブラック!!!

あたしに向けて言われてるわけじゃないのに、あたしのメンタルがぁーーー!!!


「ふはは!さすがに何もされたくねぇな。てことで、離してやるよ。
・・・今は、な?」


レオの朗らかな笑い声の後、あたしの頭の重みは消えた。

レオのメンタルって、どんだけなんだろう・・・。
よく笑えるよね・・・・・・。
あたしの100億倍はあるんじゃないかな?


「今は?」

ヒルゥ、怖いって。


「そ。今は。だって、リアはお前のじゃねーだろ?」


「・・・・・・今のところは、ね?」


「へぇ~。上等じゃん!」


「まぁね♪」


・・・・・・なんか、2人が笑顔で黒いオーラを出しまくってるんですけど。

てか、なんであたしに触れるどうこうでこんな揉めるワケ?

うー・・・ん・・・最近の若い男の考えてることは分からんなぁ。


首をひねっていると、ぎゅぅっと手を握る力が強まった。

「・・・・・・ソウ・・・?」


見上げれば、ソウが、なんだかとても悔しそうな・・・苦しそうな顔をしていて。

チクン・・・って、胸が、痛んだ。


ねぇ、なんでそんな顔するの?何かあった?
あったんなら、教えてよ。

そんな顔、しないでよ。


ぎゅぅっ

ソウの手を、強く握り返した。


ハッとしたようにあたしを見たソウに、あたしは真剣に伝える。

「ソウ・・・・・・あたしは、ここにいるよ?」



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