星の雫~超極秘のお姫様~
にこにこと笑う男の子に、レオが得意そうにニッと笑いかけた。


「だろ?虹鳩はイイ奴なんだよ!」


「うん!イイヤツだね!!!あめくれるもん。」


「そうそう。飴くれる奴はイイ奴なんだよなー」


「なー」


その言葉に、思わずくすっと笑っちゃった。


飴くれるからイイ奴とか・・・単純すぎ!

ってか、レオ、上手く乗せてない?


男の子が食べたのを皮切りに、他の人達も飴を口やポケットなんかに放りこみ始めた。


「あぁー・・・飴なめるとか久しぶりだ。」

「けっこう美味しいー♪」


あたしも、さっき拾った飴の包みをはがし、口に放り込んだ。

「あ・・・・・・苺味だ。」


綺麗なうすい赤色の飴は、予想通り苺味。

ほんのり甘くて、美味しい。


そう感じたとき。


きゅるるるるるるるるるるー

なんていう切なそうな声で、あたしのおなかの虫が鳴いた。


この場にいるけっこう大勢の人達が、あたしを見た。


ひ、ひぇぇぇぇぇ・・・恥ずかしっ・・・・・・///



あたしのお腹の虫!!!

なんで今鳴く!?なんで今鳴いたんだよぉ!!!

恥ずかしすぎるから!皆、なんか苦笑いやからかいの視線を送ってるから!


チラッとソウを見たら哀れみの視線を向けられ、ヒルゥを見たら苦笑いしていて、シオからはため息を頂いたよ!!!



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