星の雫~超極秘のお姫様~
穴があったら入りたいというこの状況!!!

全てはあたしの腹の虫、お前のせいだぁぁぁぁ!!!


心の中で啖呵を切っていると。



「ハハハハハッ!」

朗らかな笑い声がこの場に響いた。


パッと笑い声のした方を睨むように見つめれば、一人の40代くらいのおじさんが笑っているのを確認。


鼻の下に黒いひげが生えている。髪も黒くて平均の男の髪より長くて・・・もじゃもじゃしてる。

肌は淡い褐色で、笑っている口から見えるのは、白い歯。


毛深い感じのその人は、どことなく南のほうを連想させた。

服装もオレンジの服に、真っ赤なエプロンをしていて、かなり派手。



おじさんはあたしの視線き気付くと、慌てて頭をかいた。


「・・・いやぁ、失敬失敬。

見事な腹の虫だったもんだから、つい。」


笑って言うおじさんは、絶対反省していない。
だって、口調が明るいもん!


だいたい!乙女のお腹の虫の鳴き声を"見事"と形容するとこでアウトだよね!

ピピーッ!!!レッドカード!退場!!!だよ!絶対絶対そうだよ!


分かってんのかこの・・・

「嬢ちゃん、腹すいてんだよな?なら、俺んとこに来ないか?
笑っちまったおわびに、ご馳走するぜ。」


「え!?マジで!?」


一瞬にしてこのおじさんが神様に変貌。

輝いている!おじさんがキラッキラに輝いている!!!


「ハハハッ!マジだよ。嘘ついてどうすんだ。

にしても、本当に腹減ってるんだなぁ。一瞬にして嬢ちゃん、顔が輝いたぜ。」




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