星の雫~超極秘のお姫様~
それでもまだ釈然としないというように僕を見つめるリーちゃん。


・・・・・・やめてよ。

そんな、大切な人を見つめるような目で、見ないで。
勘違い、しちゃうから。




「・・・リア様、ヒルゥは疲れているだけですよ。

それより、リア様は食べすぎです。

こんなに食べて、まだ食べるのですか?
それは女の子・・・いや、人間ではないですよ?」


「ぐはっ!まさかの動物扱い!!!シオ、あんたって奴は血も涙もないね!」


「私は事実を述べただけです。

ライドさん、すみません。私達の動物が少々・・・いえ、かなり食べ過ぎてしまって・・・。」


シオが申し訳無さそうにライドさんに頭を下げる。

さすがは完璧な一流執事。
頭を下げるのさえもどこか上品で、優雅だ。


「い、いやいや!そんな、頭下げなくっていいって!

こうなることは、なんとなーく察してたからよ!
でも、まぁ、これほど食べるとは思わなかったけどな・・・。」


「ちょぉー!?ライドさん、何乙女に失礼な発言してんの!?」


「「「「え。どこが乙女?」」」」


「嘘っ!全員ハモった!!!すごい、奇跡・・・って、全員とか酷くない!?」


リーちゃんがぷんすか怒り始め、思わず笑い声がこぼれた。

それは僕だけじゃなく、リーちゃん意外、全員。

皆して、声を上げて笑っていた。



温かな雰囲気の中、シオに、すっと耳に囁かれた。


「ヒルゥ。あなたは、少しあからさますぎますよ?」



――――ドクッと、心臓が音を立てた。




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