星の雫~超極秘のお姫様~
「んあ?けっこー稼いだぜ!見てみろ見てみろー!」


レオは明るく言うと、カウンターの上に豪快に金貨や銀貨をぶちまけた・・・・・・って、すごっ!!!



「うわぁ!レオ、凄いね!一回でこんな稼げちゃうんだ!」


ほとんどが銀貨だけど、金貨や紙幣もある。

たった一回のマジックショーでここまで稼げるなんて、大したものなんじゃないかなぁ。


あたしの言葉に、レオはニッと勝気な笑みを見せてくれた。

「当然!なんてったって俺だからな!」


「何その理屈!レオってけっこう自信家なんだね~」



謙遜のカケラさえもない発言に、半ば呆れながら言えば、レオはふっと一瞬・・・ほんの一瞬、切なそうな顔をした。


・・・・・・・・・え・・・?

思わず目を瞬けば、レオの顔はさっきと全く変わんない勝気な笑顔のままで。



見間違い・・・?

でも、まさかそんな――



「いやぁ、そこまで自信家じゃねーと思うけど・・・そりゃ、ちょっとはあるな。

プライドっつーかさ、なんかそういうの。

俺はお客様を満足させるマジックショーができるって、自分を信じてっから!」



あたしの考えを断ち切るかのように耳に響いたレオの声は、しっかりとしていた。



てことは、やっぱりさっきのはあたしの見間違いだね。

こんなにしっかりした口調で、明るく話してるんだもん。


切なそうな顔してたなんて、おかしいよ。

だいたい、切なそうにしてた理由が解んないし。




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