星の雫~超極秘のお姫様~
うぅ。あたしってば社会に疎すぎるぜ。


「・・・100000χって、高いよね?」


「はい。勿論とても高いですよ。レオは随分と稼ぐマジシャンのようですね。」


シオは淡々と答え、にこりとあたしに笑いかけた。


「大丈夫ですよリア様。その金銭感覚は間違ってません。」


「し、シオー・・・。」


あんたって奴はホント、あたしのことよくわかってらぁ。



「やっぱあたしシオのこと大好きだ!」

ぎゅっと拳を握り締めて天井に向かって叫ぶ。


シオはやっぱ最高だー!!!

さっすが完璧執事!あたしの不安を一瞬で見抜くとはっ!


感激していると――なんか、ここらの雰囲気が妙に悪くなったことに気付いた。




「・・・・・・あれ?どした?」


なぜかシオとソウとヒルゥがぴたぁっと固まってるんですけど?

なぜかライドさんが「あー!そっちかー!」って叫んでるんですけど?

なぜかレオから熱視線?を頂いちゃってるんですけど?



あれ?なんで固まってんの?

そっちってどっち?

そんな見つめられると照れちゃうんですけど?変顔したくなるんですけど?



・・・うん、よし。ここはひとつ。



「・・・・・・リア様はしたない。」





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