星の雫～超極秘のお姫様～
シオらしくない口調だったんだよなぁ。


でも――



あたしはシオに『どうしたの？』と聞いても、シオは『なにがですか？』ってしらばっくれて、答えてくれなかった。


だから、たぶん、あたしが聞いてはいけないプライベートなことなんだ、って結論づけた。


あたしみたいな小娘に関係あることとは思えないし、疑問だったけど、気にしないことにしたんだ。




それに、そんなことよりも、その時には詰め込まなくちゃいけない知識とかが山盛りだったしね。










一番初めの勉強では、世界の次に国のことについて教わった。



この国はパロンといい、四季がはっきり分かれている、緑豊かな国。


夏はカラッと暑く、冬は大量の雪が降る。



そして、様々な種族が入り混じっているらしい。

白人、黒人、半獣人、魔術師、魔女・・・・・・などなど。



あたしは白人だから、他の種族にすごい興味がある。

特に、半獣人とか!!!

半分獣・・・というか動物？なんだよ！カッコイイじゃん！



それぞれの種族別にリーダーはいて、その全てを統べているのが、パロンの国王。


年に約3回、リーダー達と国王が会議みたいなのを開くんだとか。

その会議を通称エレーというらしい。




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