星の雫~超極秘のお姫様~
とりあえずでレオに向けて自慢の変顔を披露してみたら、シオからそんな言葉を頂いた。



「・・・自慢のだったのに。」


唇を尖らせて見せれば、呪縛からとけたかのように動き出したシオが頭を抱えた。



「自覚を持ってください。自覚を!」


「変顔が面白く無いっていう自覚をか?!そんなん悲しすぎるでしょう?!切なすぎるでしょう?!」


マッシュさんよりも切ないよ!

何よ変顔が面白くないって!今日初めて知ったし!



「え。普通に面白いと思うけど。」


「ばっきゃろー!真顔で言われて嬉しかねーよ!

シオのはしたない発言があるまでの沈黙の数秒の痛さ!辛すぎる!

面白いと思ったんならすぐ笑えレオー!!!」



自慢の変顔がウケなかったのはこたえるぞ、さすがのあたしでも!



「自覚は変顔が面白いからじゃないです!

リア様、ご自分の立場のことです!」


・・・・・・あ、シオ。そっちなの?

って、シオなんだしそれが普通か。



くっそう。沈黙の数秒のせいで思考が鈍ってやがる。


「今度は大うけねら「わないでくださいね。」」



シオからの黒い笑顔はやはり怖い。恐すぎる。

がくぶる必須だ。あたしってばカワイソー。


―――と、いうか、さ。




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