星の雫~超極秘のお姫様~
「うん!じゃ、あたし、ソウのところ行ってくるね!」


「また、武術を教えてもらうのですか?」


「そう!ハマっちゃってさ!」


「・・・・・・・・そう、ですか・・・・・・。

姫としてどうなのかはさておき、リア様がご自分の身を守ろうと思っていることは、嬉しい限りです。」


「・・・・・・・・そ、そういうことにしておくね!」


「?」


「あ、あはは!」




あたしは笑って誤魔化しながら、資料室を出た。


そして、ソウのいる稽古場へダッシュする。






あたし、自分の身を守るとかじゃなくて・・・ただ単に、武術が面白いから教わってるだけ。


だから、シオの言ってた事は間違ってるんだけど、否定しないほうが得策だ。


だって、シオに武術が面白いから、なんて言ったら、絶対ソウに教えるなって厳命するはずだもん!


姫としてそんなのいけません!って叱られちゃうもん!




そんなの絶対嫌だから!






そう強く思いながら、あたしは稽古場へ全力疾走した。









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