星の雫~超極秘のお姫様~
「それより、見てくださいクロード。美しき“眠り姫”がいますよ。」


「承知してます。」



クロードはピシャリと言い、はあぁとため息を吐いた。


「なんだって、こんな危ないことをあなた様がしてるんですか・・・。」


「好きだからに決まっているでしょう?」


王女はふんわりと微笑み、そっとお姫様に囁きました。



「お久しぶりですね、わたくしの唯一無二の友。
もう一人の友とちょっとした計画を練っていますので、安心してくださいね。」


「安心し過ぎてるようにも思えますがね、その“眠り姫”は。起きる気配ゼロじゃないですか。」


「そうですねぇ。一体“何をしている”んでしょうねぇ。」


「・・・あぁ、“そう”ですか。
時間までに“戻ってきて”もらわなくてはですね。」


「大丈夫ですよ。時間はまだたっぷりありますから。

もう一人の友はどうしてるでしょうかね。愉快に過ごしているといいのですが。」


「ソユ様の"愉快"の基準は少々、いえ、大分ズレているかと。」


「そうかしら?あの友はきっと愉快だと思いますよ?」


「う、ううーん。否定しきれないのが怖いですね・・・。」





眠り続ける“眠り姫”のそばで、王女はおっとりと、使用人は苦く、笑うのだった。




< 229 / 229 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:10

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

それでも、幸運の女神は微笑む
瀬亜♪/著

総文字数/98,615

ファンタジー153ページ

表紙を見る
小さな光
瀬亜♪/著

総文字数/6,795

詩・短歌・俳句・川柳40ページ

表紙を見る
おやすみなさい。
瀬亜♪/著

総文字数/5,476

恋愛(純愛)15ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop