星の雫~超極秘のお姫様~
稽古場に着くと、ソウが素振りをしている最中だった。


ソウは真面目で、すでに"凄腕剣士"の称号を貰っているのに、毎日剣の稽古をやっている。






「ソウ!来たよー」

あたしはソウに向かって駆けながら、明るく言った。


ソウはあたしに気付いたらしく、素振りを止め、こちらを見た。




「やるか?」


ソウは大抵、必要最低限のことしか喋らない。

冗談とかは一切言わない、クールな奴だ。



ちなみに、『やるか?』とは武術の稽古をつけてやろうか?という意味。





「おう!もちろん!」



あたしの返事に、ソウがフッと微笑した。

たぶん、この微笑で世界の約9割の女の人がソウに惚れるだろう。



あたしは、なぜか超普通に平常心を保ってるけど。





「・・・・・始めるぞ。」


「よろしくお願いしますっ!!!」



あたしは大きな声を出し、ペコッとお辞儀した。









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