星の雫~超極秘のお姫様~
茜色の明るい、ちょっとはねている髪に、澄んだレモン色の瞳。

鼻筋はスッと通っていて、背も高い。


・・・全てのパーツが形よく整っていた。



そ、そんな顔の人に覗き込まれたら、誰だってドキッてするよね!うんうん!!!


なんとかそう解釈しつつ、あたしは窓を見て、パカッと口を開けて、固まってしまった。




「え、エリザベスがエリザベスと話してる・・・・・・」


つまり。


アリのエリザベスと竜のエリザベスが何かを話していたんだ。




いやいや。

アリと竜って話せるのかよ。

しかも何気に仲よさそうだよ。



というか、アリのエリザベス、竜の方と一緒にいると小さく見えるなぁ・・・。

当然だけどね。




竜のエリザベスが、ポツリと人間の言葉で呟いた。




《へぇ・・・・・。美形な男がいっぱいいるのねぇ。ふふふっ。それはいいわねぇ・・・。》




ゾクッ


悪寒がした。


ヤベェ・・・。なんか知らんが、皆が危険っぽいぞ!






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