星の雫~超極秘のお姫様~
「証拠か・・・。エリザベスー!俺って善良だよな?」


首を傾げた後、レオは窓の方に向かって聞いた。



《ああん?善良?・・・・・微妙ね。ま、善良っちゃ善良なんじゃない。》


「ほら!エリザベスも善良だって言ってるだろ?」


「・・・・・・一応、ね。」



エリザベス・・・庇う気はないのか。

メチャクチャどうでもよさそうな口調だったぞ。


まぁ、でも確かに、レオに悪意は感じられないし。善良ってことにしておこう。とりあえず。



「あ、ところでリア。俺の事は秘密にしとけよ。」


「うわー。メチャクチャ怪しい発言なんですけどー。」


「だって、知られたら絶対、俺、リアに会えなくなるし。」


「へ。なんで?」


「なんで・・・って・・・・・・本当にリア、何も知らされていないんだな・・・。」



寂しそうに、けれど瞳に淡い怒りを宿して、レオはそう呟いた。







――ドクンッ




『何も知らされていないんだな』



その言葉に、あたしの鼓動が不安げに大きくなる。







< 41 / 229 >

この作品をシェア

pagetop