星の雫~超極秘のお姫様~
「あたし・・・・・なんで、泣いてるのっ?」


ぽろぽろと涙を流しながら、あたしはレオにしがみつく。




レオは、あたしを今度はきつく抱きしめた。




「リア、なんでって、俺に聞くなよ・・・・・。笑ってろって言ったばっかじゃねぇか。」


「・・・・ご、ごめっ・・・・・・」


「いーよ。コレで許す。」





そう言ってレオは、あたしの前髪を優しくかきあげ・・・




・・・あたしの額に、キスをした。







「へ・・・・・」


呆然と呟いたあたしに、ニッと悪戯っ子のように無邪気な笑みを見せ、レオはあたしから離れた。



「じゃーな、リア!また明日の夜来るな♪
会えて、よかった。」



レオはそう言うと、窓の方に行き、ヒラリと身軽にエリザベスに乗った。




「元気でなー!」



そう言い、レオはエリザベスに乗って、あっという間に去っていってしまった。






< 45 / 229 >

この作品をシェア

pagetop