星の雫~超極秘のお姫様~
「聞きたいこと?」


「そうです。単刀直入に聞きますが・・・・・レオって、誰ですか?」


そう聞けば、リア様はビクッとあからさまに反応した。

私は依然微笑みを崩さず、リア様をただ見つめる。



「ど・・・して、それ・・・・・・」

驚きを隠せないというような顔で、聞くリア様に、シンプルに答える。


「リア様が、寝言で呟いたんですよ。」

リア様は目を見開いた。


「寝言で・・・呟いた?あたしが?」


ありえない、という口調に、心の中で首をかしげつつも、表には出さずに、頷いた。


そうすれば、リア様はあからさまな動揺の色を瞳に浮かべた。




――――え?


どういうこと、だ?



リア様はうわ言のように呟く。


「おかしい・・・あたし、本当に、おかしい・・・・・。寝言で?そんな・・・・・。おかしいにも、ほどがあるって・・・・・」


ふるふると首を振るリア様。


意味が解らない・・・。

思わず動揺するも、肝心な答えを答えてもらってないことに気付き、自分を持ち直す。



「で?リア様?レオとは、誰のことなんですか?」


リア様は上の空で答えた。







< 95 / 229 >

この作品をシェア

pagetop