君は俺様悪魔様
夕日が目に染みて痛い。


いつからか夕日を見ても綺麗と思わなくなっていた。


それどころか、また今日が終わる。


明日が来てしまう。


そんな事ばかり考えるようになってしまった。



「生きている意味ないよね・・・・」



もうイジメグループに渡すお金も底を尽きていた。



一生懸命働く母から取るようなまねはできない。



かと言って夢乃の通う高校はバイトが禁止。見つかれば停学ではなく退学だと入学説明会で言われている。


体から悲鳴が上がっていた。



母にばれぬ様隠し続けた殴られた痕。



癒える前に新しい傷がつけられる為、傷が消える様子はない。

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