君は俺様悪魔様
夢乃は夕日に向かうように柵を越え、靴を脱ぎ揃えた。


「お母さん・・・那月・・・美優ちゃん・・・パパ・・・ごめんなさい」



下を見たからか、死への恐怖からか夢乃の足は自然と震えてくる。


ガタガタ


ガタガタ



これ以上ここに立っていたら決心が鈍ってしまう。



そう思い風に身を任せ、体を落とした瞬間。



‐ドサッ‐



地面に落ちるには早い場所で夢乃は抱きかかえられていた。



(・・・・・あれ・・・・??)




理解できない状況に夢乃が目をあければ・・・・





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