Destiny
意識がはっきりとしてくると、今の状況が全くわからない。


駅で倒れた私はよくわからない場所で寝ている。


それだけの情報しかないとさすがに不安になる。


とりあえず、体を起こして周りを見渡してみた。


寝ていたベッドの横にはカーテンがされていて、横の様子はわからない。


正面にはカーテンがされていなくて、何人かが動いているのが見えた。


そのうちの一人、少し薄いブルー服を着た女の人が私に気づいて近づいてきた。

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