Destiny
ご飯が終わり、暇になっているところにひょっこりと早川先生が現れた。


「おはよう、よく寝れた?」


「ええ、まあお陰様で…」


そう言うと早川先生に顔を覗き込まれた。


「…嘘つかない。」


何でこの人はいつも私の嘘をいとも簡単に見抜くのだろう。


ここまでくると私の嘘の方が下手なんじゃないかと不安になる。


「…すみません。ほんとはあまり寝れてないです。」


「そうか…それで、今日のことなんだけど…」


「退院ですか!?」


「いや…」


そう言うと早川先生は静かに話し始めた。


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