Destiny
それから腰に襲ってきたのは妙な圧迫感だった。


ベッドの柵にしがみついて耐えようとするけれど、早川先生がものすごい力で針を押し込んでいるのか、押されているのと同時にベッドが少し揺れていた。


そしてとうとう耐えきれなくなってきた。


「うっ!!」


びっくりするくらい低くてお腹のそこから出たような声は私のものだった。


そんな声が出たこと自体すごく恥ずかしい。


そして、早川先生の言っていた気持ち悪い感じってこういうことなんだなぁって思った。


痛くはない。でも突然訪れた圧迫感はものすごく不快だった。


それからは恥ずかしさとものすごい力と不快感に耐えるため、目をギュッとつぶった。


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