Destiny
「これから針を抜きますから、もう少し待っていてください。」


早川先生はそう言って、多分針を抜いた。


麻酔をしているから抜かれた時はかなり呆気なかった。


「もういいですよ。」


看護師さんがそう言ったから、腰を伸ばしてズボンを上げようと下ろされているであろう位置に手をかけたら、そこからは薄い布の感覚しか伝わってこなくて、既にズボンも履かせてもらっていたことがわかった。


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