Destiny
そんなことをボーッと考えていると、いつの間にか２時間くらい経ったようで、早川先生がやって来た。


「気分はどう？」


「暇です。」


「まあ、暇だよね…でももうすぐ２時間経つからね。そしたら夕飯だよ。今日は疲れた？」


「はい、何かすごく疲れました。」


「そう…他には痛いとかダルいとかない？」


「特には…」


「検査は一応明日で一区切りだ。結果が出次第順に伝えていくよ。」


「はい…」


「おっと、もうこんな時間だ…２時間経ったからもう大丈夫だよ。よく頑張ったね。動き始めは体が重いかもしれないけど、体がちょっと鈍ってた状態だからだんだんに良くなるよ。そろそろご飯も来るだろうし、僕はこれで行くよ。」


そう言って早川先生は私の前髪をサイドに流して目にかからないようにしてから私の頭を撫でて出ていった。


何で？


何で診察や検査であんなに冷たいのに様子見に来る時はあんなに優しいの？


冷たい早川先生、優しい早川先生…


どっちが本当の早川っていう人間なの？


口調も態度も違いすぎる早川先生に私は少し戸惑っていた。


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