Destiny

診断

「…さん、…さん、工藤さん」


不意に名前を呼ばれた気がしてはっとした。


見ると目の前には早川先生が少し困ったような顔で立っていた。


「先生、外来じゃないんですか?」


「もう終わったよ。それよりどうしたの?すごい顔してる…」


そう言われて私は記憶を辿った。


そう、私はこんな生活が嫌になって、気づいたら泣いてて…


ってことはそのまま寝ちゃった!?


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